キラとよカレッジとは、キラッ☆とよたが開催する老若男女幅広い方が参加できる学びの場で、年間60以上の講座を開催しています。豆知識では、男女共同参画・働き方改革・女性活躍・コミュニケーションなどの分野から気になる言葉をピックアップし紹介しています。

今月の豆知識

コミュニケーション分野「ステレオタイプ」

ステレオタイプとは、多くの人に浸透している固定観念やイメージのことです。
語源としては、印刷業界の「ステロ版」からきています。印刷物は、同じ型から同じ印刷物が作れることから紋切型、判で押したようにといった意味合いや、集団内で共通に受け入れられた単純化したこととして使われます。

私達は、膨大な情報の中から物事を判断したり、複雑で多様な社会の中で生活していますが、一定の型にはめて物事を把握することで、効率的に情報処理をすることができます。
その一定の型は、生まれた年代や、育ち方、経験など、その人の生きてきた環境で形成されていきます。
しかし過度に一般化されたり、誤った認識は誤解を生む可能性があります。
ステレオタイプは各個人が持つ特定のイメージで、そこに何らかの評価や感情が入ると先入観という偏見（バイアス）が生じることもあります。

例えば、アメリカ人は社交的、関西人は明るく話し好き、アニメ好きはオタク、営業職は飲み会が多い、男性なら頼りがいがあり、女性なら心配りが行き届き家庭的、などはステレオタイプといえるかもしれませんが、みんながみんな当てはまるわけではありません。そうかもしれないと推測することはあっても、実際は人によって違います。

ステレオタイプは各々の価値観であるため、偏見が潜んでいても気付きにくいといえます。
本人は、悪気なく発言しても、時代のステレオタイプと合致していないこともあります。
多様な人がいることに配慮し、ステレオタイプから生じる偏見（バイアス）に気を付けることで、人との関係を深めていけると素敵ですね。